島の薬局日記 おばあちゃんのやさしさ

昨日は大雨。
遠方の病院から処方箋のFAXを受け付けました。
ここ最近定期的に来られるおばあちゃんの処方箋でした。
初めての薬がいっぱいで、
中にはうちに全然在庫のない薬がありました。
お昼前だったので急いで卸さんに発注をかけたところ、
午後から持って来られるとの返答。
とりあえず今日中には薬局に届くことになりました。

さて、このおばあちゃん
お昼過ぎに処方箋をもって薬を取りに来られました。
大雨の中、ご高齢ですししんどいと思います。
もちろん注文した薬はまだ届いておらず、
その薬は当日仕事終わった後にこちらからお届けすることを約束しました。

住所からグーグルマップで自宅を検索し、
スクショをプリントしておばあちゃんに見せたところ、
よく分からないけどこの辺だと思うよ
と、少し微妙な返事がありました。
そのため
と、とりあえず近くまで行くので分からなかったら電話しますね
と添えておきました。

そしておばあちゃんより
何時くらいに薬届に来る?
と聞かれたため、
18時まで仕事だからその後行きます
と返答し、
当日中に必ず今回の薬を始めていただけることを確保することができました。

そしておばあちゃんは雨の中
ご主人の運転する車で帰っていきました。


18時になり仕事終わって
このおばあちゃんの家に向かいました。
多分あの建物を左折だよなぁ
と車を進めていたところ前方に見覚えのある人影が見えました。
もしかして、と思ってよくよく見たら、
やはりそのおばあちゃんでした。

こちらが迷ったらいけないと思われたのでしょう、
大雨の中傘をさして待ってくださっていました。
思わず持ってきた薬を手に取り、
おばあちゃんに速やかに薬をお渡ししました。
こちらは早くお渡ししたいという思いから、
車のエンジンかけっ放しで、
傘も取り出せませんでした。

これが思いやりというものではないでしょうか。
街中ではなかなか感じることのできない人のやさしさに触れることができました。
まだまだ田舎にはこんな良いところが残っているのですね。